大越賢一郎
経歴
仙台一高、岩手医大を経て、
平成 6年4月 東北大学皮膚科入局
平成 8年4月 石巻赤十字病院皮膚科
平成 9年4月 東北大学大学院入学
平成 13年3月 東北大学大学院卒業
平成 13年4月 仙台逓信病院皮膚科
平成 14年7月 栗原中央病院皮膚科
平成 15年7月 東北大学医学部附属病院皮膚科
学位: 平成13年3月に取得
業績
(1)臨床経験
平成6年5月より平成9年3月まで東北大学付属病院皮膚科の外来にて午前中は新患、または再来患者担当として週に5回の診察を行うとともに、月曜午後は皮膚外科外来、水曜午後は白斑等の色素疾患外来、金曜午後はアトピー性皮膚炎外来に従事していた。この2年間のうち、3期(1期:3か月)の入院患者の主治医として従事し、悪性腫瘍(悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌・メルケル細胞癌・リンパ腫・白血病等)の手術、化学療法、熱傷患者の手術(デブリードマン・採皮・植皮術)やアトピー性皮膚炎・乾癬・水疱症等の治療を担当した。
平成8年4月より平成9年3月まで石巻赤十字病院皮膚科の医師として、外来・入院患者に対する治療に従事した。とくに入院患者では、悪性腫瘍(悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌・リンパ腫等)の手術、化学療法、熱傷患者の手術(デブリードマン・採皮・植皮術)やアトピー性皮膚炎・乾癬・水疱症等の治療にあたった。
平成9年4月より平成13年3月までは、大学院生として皮膚生体計測工学について研究する傍ら、週に3回の外来患者の診療を続け、とくに毎週水曜日は脱毛症患者の治療を担当した。平成13年1月より同年3月までの3か月は入院患者の主治医として従事し、悪性腫瘍(悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌・白血病等)の手術、化学療法、熱傷患者や慢性骨髄性白血病のインターフェロン局注部位の難治性潰瘍の手術(デブリードマン・採皮・植皮術)、太田母斑・単純性血管腫に対するレーザー照射術、薬疹の原因薬検索、アトピー性皮膚炎・乾癬・壊疽性膿皮症・水疱症・蜂窩織炎・帯状疱疹・単純疱疹等の治療を担当した。
平成13年4月より仙台逓信病院の皮膚科医長として、地域住民に対する診療に専念する傍ら、診療時間終了後に東北大学病院皮膚科外来にある共焦点レーザー生体表皮観察機器の研究プロジェクトに参加していた。 平成14年7月より1年間、栗原中央病院(宮城県栗原郡築館町)の皮膚科で、栗原郡民の幅広い皮膚疾患に対する地域医療に専念していた。平成15年7月からは東北大学医学部付属病院の皮膚科で主に病棟入院患者の担当医、その他、アトピー性皮膚炎の個人再来、レーザー治療外来も兼任していた。
昨年11月より、ビシュペビャー(Bispebjerg)病院皮膚科のヨーゲン・セラップ(Jorgen Serup)教授のもとで、客員研究員(Guest researcher)として、皮膚生態計測工学の中の非侵襲的皮膚機能検査を中心とした研究をしている。
(2)学会発表
- 掌蹠の汗疱様皮疹で発見されたATLの1例(英語発表)(’94年10月 第2回南東北3大学皮膚科セミナー)
- 皮膚筋炎に伴う骨化のみられたCalcinosis cutisの1例(’95年2月 第289回東北地方会)
- 掌蹠に汗疱様皮疹がみられた成人T細胞白血病の1例(’95年5月 第94回日皮会総会)
- イスラム教徒の前額部に単発したFocal mucinosisの1例(’95年6月 第290回東北地方会)
- 手掌に発症した末端部黒子様黒色腫(ALM) (’95年9月 第59回東部支部学会)
- Focal mucinosis(’95年12月 第3回南東北3大学皮膚科セミナー)
- ペニシリン系抗生物質点滴が有効だった滴状乾癬の2例(’95年12月 第292回東北地方会)
- 外陰部に生じたDowling-Degos病の1例(’ 96年6月 第95回日皮会総会)
- カサバッハ‐メリット症候群の1例(’96年6月 第294回東北地方会)
- 悪性黒色腫を思わせた巨大な基底細胞癌の1例(’96年9月 第60回東部支部学会)
- 斑状類乾癬の皮疹におけるレプリカを用いた病勢の評価(’98年6月 第97回日皮会総会)
- ASR系貧毛ミニブタの皮膚における角層をターゲットとした外用剤の保湿効果の持続性の検討('99年6月 第303回東北地方会)
- ASR系貧毛ミニブタの皮膚における角層をターゲットとした外用剤の有用性の検討('98年6月 第23回香粧品科学会)
- ヒトの頭部における角層機能の検討('99年6月 第24回香粧品科学会)
- Functional analyses of the stratum corneum of scalp skin: Studies in patients with alopecia areata and androgenic alopecia. ('00年3月 第13回ISBS)
- ヒトの頭部における角層機能の検討(’00年6月 第310回東北地方会)
- ヒトの四肢の屈曲部における角層機能の検討('00年6月 第25回香粧品科学会)
(3)投稿論文
- Calcinosis cutis with ossification in juvenile dermatomyositis.
O’goshi K, Iizawa O, Tagami H. Eur. J. Dermatol. 7 : 525-526, 1997. - Mucin deposition in a prayer nodule on the forehead.
O’goshi K, Aoyama H, Tagami H. Dermatology 196 : 364, 1998. - ASR系貧毛ミニブタの皮膚における角層をターゲットにした外用剤の保湿剤の効果の持続性の検討 — コルネオセラピーの効果 —
大越賢一郎、田畑伸子、佐藤悦久、田上八朗
日本香粧品科学会誌 23 : 8-12, 1999. - Comparative study of the efficacy of various moisturizers on the skin of the ASR miniature swine.
O’goshi K, Tabata N, Sato Y, Tagami H.
Skin Pharmacol Appl Skin Physiol 13: 120-127, 2000. - Functional analysis of the stratum corneum of scalp skin: studies in patients with alopecia areata and androgenetic alopecia.
O’goshi K, Iguchi M, Tagami H. Arch Dermatol Res 292: 605-611, 2000. - Dowling-Degos Disease affecting of the vulva.
O’goshi K, Terui T, Tagami H. Acta venereol Dermatol(in press), 2001. - The Predilection Sites for Chronic Atopic Dermatitis Do Not Show Any Special Functional Uniqueness of the Stratum corneum
Measurements of the Water Barrier Function, Hydration State, Skin Surface Lipids, Corneocyte Size and pH in Patients and Normal Individuals.
Ken-ichiro O'goshi, Mikiko Okada, Makiko Iguchi, Hachiro Tagami
Exogenous Dermatology 1:195-202, 2002.